メディファーマ奈良

防災対策していますか?(友の会だより令和6年3月号)

今年のお正月は、元日から震災が起き、衝撃的な年明けとなりました。関西では被害はありませんでしたが、いつ震災が起きるか分かりません。そこでお薬の観点から、防災対策をお話ししたいと思います。

まず、定期薬の1週間分程度は予備を持っておくようにしましょう。特にインスリンや血栓予防のお薬など、休薬が難しいお薬は多めに持っておくようにしましょう。震災だけでなくコロナ禍においても、手持ちの薬を持っておく事はとても役に立ちました。ただし、薬にも使用期限がありますので、防災バックに入れる際には、半年に1回程度は新しいものと取り替えるようにしましょう。

また、市販薬で総合感冒剤や胃腸薬、痛み止めなども用意し、防災バックに入れておくと良いでしょう。避難所では免疫力の低下やストレスから、感染症が流行ったり、胃腸の調子を崩しやすくなります。また災害で怪我をした際に備えて、消毒、絆創膏、ガーゼなども用意しておくと良いでしょう。

カルテが電子化された現代に困るのは、停電になると今までのお薬情報が見られない事です。その際に治療を受けやすくするために、お薬手帳やお薬情報の紙を持っておくとスムーズに治療が受けられます。防災の観点からも、お薬手帳の活用をオススメします。災害はいつやってくるか分かりません。防災バックを準備し、季節ごとに中身を見直すようにしましょう。