薬の日(友の会だより令和5年5月号)
5月になりました。5月5日といえば「こどもの日」ですが、「薬の日」でもあります。日本書紀には、611年5月5日に推古天皇が鹿茸(鹿の袋角)や薬草を採取した「薬狩り」が記されており、「薬の日」はこれに由来しています。薬にまつわる言葉も沢山あり、「良薬は口に苦し」、「二階(天井)から目薬」といった慣用句が有名ですね。
さて、私たちにとって身近な存在の薬ですが、複数の医療機関を受診し、結果として沢山の薬を飲んでいる方がいらっしゃいます。治療上必要な場合も多いのですが、多剤併用の中でも、害をなすものをポリファーマシーと呼んでいます。
医療機関を受診する際は、必ずお薬手帳を持参し、最新の服薬状況を医師に確認してもらって下さい。これを忘れると、必要のない似た効能の薬、一緒に飲んではいけない薬が処方されてしまう可能性があります。
今月から5類となった新型コロナウイルス感染症の治療薬の中には、併用してはいけない薬が多く、重症化リスクが高いとされる疾患の治療薬を服用している方には使いにくい薬もあります。いざというときに困らないよう、普段からお薬手帳を活用する習慣をつけましょう。スマホアプリもありますのでご相談下さい。