メディファーマ奈良

帯状疱疹にご注意を!(友の会だより令和6年1月号)

帯状疱疹をご存じですか?帯状疱疹とは水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)が原因で起こる皮膚の病気です。多くは子どもの頃に初めて感染し、水痘(水ぼうそう)を発症します。その後もウイルスは体内に潜んでいて、数十年経って加齢やストレスによる免疫力の低下から発症します。

主な症状は、左右いずれかの体や顔などにピリピリとした痛みが起こり、その後水ぶくれを伴った赤い帯状の発疹が生じます。また帯状疱疹後神経痛という、皮膚の症状が治った後も痛みが残る合併症が起きることもあります。治療は抗ウイルス薬と痛み止めが中心になります。

帯状疱疹は50歳以上から増え始め、80歳までには約3人に1人が発症すると言われています。予防には、十分な睡眠と食事とること、適度な運動やリラックスする時間をもつことで、ストレスを軽減し免疫力を低下させない生活を送ることがとても大切です。また50歳以上の方は帯状疱疹の予防接種を受けることができます。加齢とともに弱ったウイルスに対する免疫を接種により再度強化します。完全に発症は防げませんが、発症時の症状が軽く済むといわれています。