あなたの薬、いくつ飲んでいますか?(友の会だより令和5年7月号)
高齢になると複数の病気を持つ人が増え、受診する診療科や医療機関も複数になり薬が増えてくる傾向にあります。
高齢者の約4割は、5種類以上の薬を使っており、一般的に6種類以上になると副作用を起こす人が増えるというデータもあります。高齢になると肝臓や腎臓の働きが弱くなり薬を分解する力や体の外に排出したりするのに時間がかかり、薬同士で相互に影響し、薬が効きすぎたり効かなかったりすることがあります。また、薬によって起こった有害事象のために受診し、新たな薬で治療することで増えていくこともあります。
しかし、薬が多いからといって必ず減らすべきではないです。勝手に薬をやめたり、減らしたりするのはよくないです。急にやめると症状が悪化したり、思わぬ副作用が出たりする可能性があります。
相談するにはどのようにしたらいい?
使っている薬は必ず全部伝えるようにしましょう。(健康食品やサプリメントも含む)
いつ頃から、どのような症状で出現したのか?メモしましょう。
そして、いつもと違わないか?普段の体調を確認して行きましょう。
そして日頃から注意していくことが3つあります。1つ目は、かかりつけの医師やかかりつけ薬剤師を持つことで処方されている薬の情報を把握してもらうこと。2つ目は、自分の処方された薬がわかるようにお薬手帳を持ち、必ず1冊にまとめておくことです。最後は、体調が良くなっても漫然と服用している薬があります。一定期間でやめてもいい薬もあるので体調が良くなってくれば主治医に相談してみましょう。