メディファーマ奈良

おいしいミカンを食べよう(友の会だより令和6年11月号)

前回の旬の果物の話に引き続き、今回は寒くなってくるこの時期に美味しく、食べたくなってくるミカンの話です。ミカンにもいろんな栄養素が豊富に含まれています。

ミカンの果肉(さじょう)にはビタミンCが多く含まれています。ビタミンCは白血球の働きをサポートして風邪の予防や免疫力アップなどに効果があると言われています。他にも抗酸化作用や疲労軽減作用もあります。またビタミンCはコラーゲンの生成にも欠かせないものです。コラーゲンは肌のハリと弾力を保つために重要な栄養素です。

果肉の袋である薄皮(じょうのう)には食物繊維が豊富に含まれています。食物繊維は腸内で水分を吸収することで便の硬さを調節し、便通を改善する作用があります。薄皮に付いている「白いスジ」は食べない方もいますが、白いスジにはヘスペリジンというポリフェノールの一種が含まれており、高血圧や動脈硬化の予防も期待されます。

一方でミカンの食べ過ぎで血糖値が上がる事もありますので、医師から糖尿病を指摘されている方は医師の指示に従いましょう。季節の変わり目で体調が崩れやすいこの時期、ミカンを食べて寒い冬に負けない体を作りましょう。